3、運動をする
意外かも知れませんが、適度な運動というのは、肝臓にいいことの1つなんです。
肝臓にいい運動は有酸素運動
肝臓が悪い時には安静にしている、というのは昔の話。今では、適度な運動は肝臓にいいこととされています。
もちろん、重病の場合には安静は大切ですが、実は、肝疾患の場合には、筋肉が非常に大きな働きをしてくれるのです。
肝臓には、糖やアミノ酸を代謝したり、血液中のアンモニアの無毒化を行う役割がありますが、肝臓の機能が悪い時には、筋肉がこれらの役目を代行してくれます。
つまり、肝臓機能が低下している場合、筋肉量がある人のほうが、その症状は軽く済むということです。そのため、適度な運動で筋肉を維持しておくことが重要なのです。
もちろん、肝臓の数値が悪い場合、少なからず肝臓の機能が低下していることが考えられるので、運動が必要です。脂肪肝の場合、合併症を防ぐという意味でも、運動は欠かせないでしょう。
肝臓にいい運動は、有酸素運動です。
例えば、ウォーキング、ジョギング、水泳や水中運動など、呼吸をしながら長時間続ける運動です。
逆に、短距離走、腕立て伏せなど、息を止めて瞬発力を使う無酸素運動は、乳酸を産生し、逆に肝臓に負担をかけるので、避けるようにします。
ウォーキングなどの有酸素運動は、できれば毎日行い、1回に30分は続けます。軽く汗をかく程度がちょうど良いでしょう。
もちろん、やり過ぎは禁物。無理をしない程度に、毎日継続することが重要です。